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  • 執筆者の写真伝統屋 暁

女神が伝えた越前和紙

更新日:2022年10月22日

どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋暁のスタッフです!


今回は「女神が伝えた越前和紙」についてです。



実は今、越前和紙を使った新商品を開発しています!


そこで今日は越前和紙の魅力をみなさんに知っていただけたらと、 このテーマにしました。


越前和紙は、 岐阜県の「美濃和紙」、高知県の「土佐和紙」とならび、 「日本三大和紙」に数えられる福井県越前市でつくられてきた和紙です。


越前市岡本地区の川の上流に現れた女神が、村人に紙漉きの技術を教えたことが始まりとされています。

え?女神?ですよね。 素敵!



今から1500年ほど前にこの川の上流に一人の美しい女神が現れ、 「この村里は田や畑が足りなくてさぞや生活に困るでしょうが、 この村は清らかな水に恵まれている。これからはこの水で紙を漉いて(すいて)生活するといいでしょう」 と語って紙の漉き方を授けたそうです。

村人は感激して、「あなたはどなたですか?」と聞いたのですが 「私はこの土地の者です」と言われたまま姿を隠してしまいました。


それ以来村人は紙漉きを始め、これが越前和紙の起源とされています。 その後この女神を「川上御前」と呼び、岡太神社に祭られているそうです。

日本でたったひとつの「紙の神様」です。


その後仏教の普及により、写経が盛んになり、紙の需要が増えました。 越前国のあらゆる神社をまとめた神社の元締めである「総社」もこの地にあり、質の高い越前和紙は重宝され、全国で使われるようになりました。


横山大観・竹内栖鳳・平山郁夫など日本画の巨匠たちにも愛用された越前和紙。


種類も豊富で、奉書紙のほかには、襖紙や壁紙、紙幣や小切手、株券、木版画用紙、色紙、短冊、封筒、便せん、はがき、名刺など古くから多種多様な用途のものがつくられてきました。

現代では宇宙滞在用被服なども作らています。

特徴は生成り色の美しさ、強さ。

そして繊維は長く、繊維の隙間に水分を含むこともできるため、 室内の湿度にあわせて、吸湿・放湿をします。

熟練した職人たちによって一枚一枚手漉きによってつくられています。




楮こうぞ、三椏みつまた、雁皮がんぴなどの原料を、 トロロアオイという「ネリ」の入った槽で漉いていくのです。

職人さんの中には人間国宝になられた方もいらっしゃいます。 故8代岩野市兵衛いわのいちべいと9代岩野市兵衛さんで あの有名なルーブル美術館にも和紙をおさめられているそうです。

なんとあの有名なピカソも越前和紙を使っていたとか!!



絵を描くのに適しているポイントは ・表面が滑らかで強度がある ・長期保存ができる ・発色が良く、高い吸水性がある というところでしょうか?


伝統屋暁で現在お取り扱いしているメガネケース、札入れ、名刺入れ、耳飾り、がま口は紙肌がごつごつとした厚手の和紙です。


独特の皺(しぼ)というしわが特有の味わいで、柔らかく革のような手触りです。 使うほどに味わいが増していきますよ! ぜひどうぞ。



これからも何か「和」に関わることを書いていきますね。 何かリクエストあればぜひお聞かせください。 また、伝統屋のホームページからお買い上げいただく時に
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