かんざしの由来と使い方
- 伝統屋 暁
- 7月5日
- 読了時間: 3分
どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋 暁のスタッフです!
玉鋼のかんざし、ご好評をいただいております。
今回は「かんざし」についてお伝えします。
かんざしは、髪を彩るだけでなく、持つ人の品格や想いを映し出す、
日本ならではの美しいアクセサリーです。
日常で和装をする機会が減った現代でも、かんざしはひそかに注目を集めています。
伝統と現代が融合したその姿は、時代を越えて私たちを魅了し続けています。

かんざしの歴史と由来
かんざしの起源は、なんと縄文時代までさかのぼるといわれています。
古代の日本では、先の尖った1本の細い棒に呪力が宿ると信じられていて、
細い一本の棒を髪に挿し、「魔除け」の道具として使われていました。
のちに奈良・平安時代には、貴族の装飾品として発展。
優雅な装いに添える、身だしなみの一部となっていきます。
名前については「髪挿し」から来ているという説と平安時代に祝宴などで、
髪に花や葉を飾る「花挿し」という習慣が「かんざし」になったという説があります。
奈良時代には中国から様々な文化が伝えられるようになり、
横長の挽き櫛や、二本足のものも入ってきました。
二本足のものは釵子(さいし)と呼ばれる髪留めで、簪(かんざし)という漢字と共に伝わったようです。
安土桃山時代ごろから結う髪型になり、かんざしは美のアイテムとして使われるようになります。
しかし髪を結ばずに下ろした姿が流行するようになり、結い上げずに垂らした「垂髪(下げ髪、垂れ髪ともいう)」が定番となり、あまり使われなくなります。
江戸時代中頃からは家事や労働をしやすいように束ね始め、髪を一本に結んだ「下げ髪」、髪を一本に結び、先を輪に結んだ「玉結び」などが登場しました。
江戸時代に入ると、庶民の間でもかんざし文化が広まりました。
華やかな髪型とともに、職人たちが技巧を凝らしたかんざしが生まれ、
「髪に挿す小さな芸術品」として女性たちに愛されるようになったのです。


かんざしの使い方・差し方
かんざしの基本的な使い方は、髪をまとめた結び目に「差し込む」ことです。

目立たないゴムで結びます

かんざしを根元から垂直に差します

半分差したら90度回します

かんざしに髪を巻きつけます

崩さないようにおさえて

かんざしを起こします

かんざしをグッと差し込み

整えたら完成
動画で見ていただくとさらにわかりやすいです!
和装時にはもちろん、最近では洋服に合わせたカジュアルなヘアアレンジに用いる方も増えています。
たとえば、夜会巻き風に髪をねじって留めるスタイルや、
低めのお団子にそっと一本添えるだけでも、ぐっと大人の雰囲気に。
素材やデザインを季節に合わせて選ぶことで、さりげないおしゃれが楽しめます。
ぜひ「かんざし」を使ったヘアアレンジにチャレンジしてみてください!
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伝統屋 暁で取り扱っている作品は全て本物の技術を詰め込んでいます。
和風アクセサリーが大好きなあなたにも満足いただける作品が揃っています。
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