夏にふさわしい日本の伝統色 〜涼やかな美、日本のこころ〜
- 伝統屋 暁
- 8月2日
- 読了時間: 3分
どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋 暁のスタッフです!
日本の伝統色は、単なる色彩ではなく
「美意識そのもの」とも言える存在です。
その一つひとつに、自然との対話、四季の情景、
そして暮らしの中で育まれた文化が宿っています。
現代においても、この繊細で奥ゆかしい色たちは、
私たちの心を豊かにしてくれる存在です。
【日本の伝統色とは?】
日本の伝統色とは、四季の移ろいや自然の風景、文化や暮らしの中から生まれ、長い年月をかけて育まれてきた色の体系です。
平安時代の『延喜式』や江戸時代の染色技術の発展を経て、和の色は衣装、建築、工芸など様々な場面で用いられてきました。
その色名には、草花や空模様、季節の情景など、自然への深い眼差しと感性が込められています。
たとえば「山吹色」「桜色」「浅葱色」など、名前を聞くだけで季節の風や香りまで感じさせるような表現が多く、日本人の自然との調和を重んじる美意識が現れています。
【日本の伝統色の特徴】
1. 自然と密接に結びついている 多くの伝統色は自然界のものに由来しています。
植物、鉱物、空や水などの情景を写し取るように、やわらかく深みのある色合いが特徴です。
2. 微妙な色の差異を愛でる感性 同じ青でも「浅葱(あさぎ)」「藍」など、わずかなトーンの違いに名前があり、それぞれが独自の表情を持ちます。
この繊細な色彩感覚は、日本人の「間」や「余白」を尊ぶ文化とも通じています。

3. 詩的で情緒的な色名 「水浅葱(みずあさぎ)」「白群(びゃくぐん)」など、色名そのものが詩のように美しく、イメージを喚起します。
単なる色の分類ではなく、心に語りかけるような名前が付けられているのも、日本ならではの表現です。


出典:伝統色のいろは https://irocore.com
四季のある日本では、季節ごとに美しい色が人々の暮らしを彩ってきました。
夏にふさわしい日本の伝統色は、涼しさ・清らかさ・生命力といった情緒を感じさせ、装いや空間にやさしく溶け込みます。
【伝統屋 暁で扱っている「夏らしい伝統色」】
【空のように澄んだ青 〜天色(あまいろ)〜】
晴れ渡る夏空のように、明るく澄んだ青。
見ているだけで心が軽くなり、爽やかな風を感じさせる色です。
着物や浴衣では夏の定番としても親しまれてきました。


【若葉のような清涼感 〜青竹色(あおたけいろ)〜】
若竹の清々しさを映したような、やや緑がかった淡い青緑。
自然との一体感を感じさせ、和の落ち着きと初夏の爽やかさを兼ね備えた色です。
特に夏の茶席などでも好まれる色調。


【 深みの中に静けさを秘めて 〜紺青色(こんじょういろ)〜】
深く静かな青は、夕暮れや夜の水辺を思わせる色。
日差しの強い昼間には、あえてこのような深い色を選ぶことで、涼感と重厚さが生まれます。
大人の落ち着きと、芯のある涼しさを演出します。

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夏の暑さに負けず、涼やかに、上品に季節を楽しむ。
そんな日本人の知恵と美意識が、日本の伝統色には詰まっています。
現代のアクセサリーやファッションに取り入れることで、今を生きる私たちもまた、静かに伝統を纏うことができます。
涼を呼び、心を澄ませる色を、今年の夏にぜひ取り入れてみてください。
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