どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋 暁のスタッフです!
寒暖差が激しくなってきました。
気がつけば今年はもう2ヶ月もないんですね〜。
11月は霜月(しもつき)とも呼ばれます。
このような呼び方を和風月名(わふうげつめい)といいますが、みなさんは各月の和風月名をご存知でしょうか?
ということで今回は
和風月名(わふうげつめい)について書いてみたいと思います。
<和風月名の由来>
和風月名は、日本の旧暦(太陰太陽暦)に基づいて各月の自然や行事、生活習慣に由来する名称が付けられています。
このような月名ができた背景には、農耕や季節の移り変わりと深く結びついた日本の生活文化が影響しています。
1. 農耕と季節行事に基づく
日本は四季がはっきりしており、各季節ごとに異なる農作業や伝統的な行事がありました。
そのため、月ごとに農耕の進行や自然の変化を反映した名前が付けられ、季節感を表すことが重視されました。
例えば、「水無月(6月)」は田植えが終わり、水田が広がる時期で、「水がない月」ではなく「水を張る月」を指すという説や、「無」は「ない」ではなく、連体助詞の「の」で、水無月=「水の月」であるという説もあります。
2. 仏教や神道の影響
日本に仏教が伝来してからは、仏教の行事や信仰が月名に影響を与えました。
たとえば、12月の「師走」は、僧侶や師が忙しく走り回るほど多忙な月という説もあり、年末における様々な行事や準備が多忙な様子を反映しています。
3. 貴族文化や文人の感性
平安時代の貴族社会では、月ごとの自然の移ろいや風景を詩的に表現することが好まれました。
そのため、月名も美しい言葉や雅な表現が取り入れられ、文学や和歌のテーマとしても使われるようになりました。
たとえば、9月の「長月」は秋の長い夜を表現しています。
4. 中国の影響
日本の旧暦は中国の暦法に基づいており、月名の一部には中国の暦法や漢字文化の影響も見られます。
また、日本においても風雅な呼び方が生まれ、独自の意味を持つようになりました。
このようにして、日本の気候や文化、宗教的行事、文学的な感性が混じり合って、月ごとの異名が出来上がりました。
これらの名称は、現代の日本においても季節感や風情を伝える表現として残り、私たちの生活の中で親しまれています。
<和風月名>
睦月(むつき) - 1月
「睦び月(むつびつき)」が語源とされ、お正月に親族や友人が集まって和やかに過ごすことから名づけられたと言う説が有力です。
如月(きさらぎ) - 2月
「衣更着(きさらぎ)」が語源とされ、寒さが厳しくなるため衣服をさらに重ねることに由来するという説が有力です。
また、「生更ぎ(きさらぎ)」という説もあり、草木が少しずつ芽吹き始める様子を表すとも言われています。
弥生(やよい) - 3月
「木草弥生(きくさいやおい)」が縮まった形で、草木がいよいよ生い茂り始める時期を意味します。
春の訪れと自然の息吹を感じさせる月名です。
卯月(うづき) - 4月
「卯の花」が咲く時期であることが由来とされています。
卯の花は白い花で、4月頃に咲き、春の象徴として愛されています。
皐月(さつき) - 5月
田植えを意味する「早苗月(さなえづき)」が縮まった形です。
田んぼに苗を植える時期であることから、農耕の始まりの月としての意味も込められています。
水無月(みなづき) - 6月
田植えが終わり、水田が広がる時期で、「水がない月」ではなく「水を張る月」を指すという説や、「無」は「ない」ではなく、連体助詞の「の」で、水無月=「水の月」であるという説もあります。
田んぼに水を張る時期であるため、水との関連が強い月です。
文月(ふみづき) - 7月
七夕の行事において、書道や詩歌など「文(ふみ)」を詠むことから「文月」と呼ばれるようになったという説が有力です。
また、「稲穂を含む月」として、稲が育つ様子を表すとする説もあります。
葉月(はづき) - 8月
「葉落ち月(はおちづき)」が転じたもので、秋が近づき、木々が葉を落とし始める頃を表現しています。
夏から秋への移り変わりが感じられる月です。
長月(ながつき) - 9月
「夜長月(よながづき)」が縮まった形で、秋が深まり夜が長くなる時期を意味します。
秋の夜長を楽しむ季節として親しまれています。
神無月(かんなづき) - 10月
神々が出雲大社に集まるため各神様が出かけてしまう国では神様がいないので「神無月」という説が広く知られていますが、他にも「神の月」とする解釈もあります。
出雲では「神在月(かみありづき)」とも呼ばれます。
霜月(しもつき) - 11月
寒さが増し霜が降りる時期であることから名付けられました。
秋から冬への変わり目を感じさせる月名です。
師走(しわす) - 12月
もっとも有名なのは、「師」が僧侶を指すというもの。
「師が走る」ほど忙しいという意味で、年末の多忙さを表現しています。
年神を迎える準備や様々な年末行事が重なり、多くの人が動き回る月とされています。
以上、和風月名についてご紹介しました。
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