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  • 執筆者の写真伝統屋 暁

古くから月を愛する日本人

どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋 暁のスタッフです!


突然ですが、みなさんは月の呼び名はご存じですか?

新月、満月、三日月などはよくご存知だと思いますが、日本にはもっと色々な月の呼び方があるんです。


そんな日本ならではのお月さまの楽しみ方を今日はお伝えしたいと思います。




<様々な呼び方>


・新月(しんげつ)

 これはもう有名ですね。地球から見て月と太陽の方向が同じになり重なるので、地球からは見えません。

 ここが始まりの月とされていて、新月の日に願い事などを書くといいともいわれています。


・二日月(ふつかづき)

 ”繊月(せんげつ)とも呼ばれるとても細い月です。


・三日月(みかづき)

 これも有名ですね。国旗にも使われていたり、イスラム教のシンボルでもあるそうです。

 何かと見かけることも多いかと思います。

 日本では、一般的に満ちていく方を三日月、欠けていく方を二十六夜月と呼びます。


・上弦の月(じょうげん)下弦の月(かげん)

 「上限の月」は月が沈むときの姿を「弓」に例え、地平線に対して弦を上にして沈む姿から名づけられたそうです。

 反対に「下弦の月」は、沈むときに弓の弦を地平線に向けて沈んでいきます。



・十三夜月(じゅうさんやづき)

 十五夜は有名ですが、十三夜月もあるそうです。

 十五夜が中国伝来の風習で十三夜は日本で始まった風習だそうです。

 ならば十三夜月、もっと広まってもよさそうなのですが…

 旧暦の9月13日~14日の夜をいい、秋の収穫に感謝しながら、美しい月を愛でる月だそうで、十五夜の次に美しいとされています。


・十四日月(じゅうよっかづき)

 小望月(こもちづき)とも呼ばれる満月の前夜の月です。

 満月のことを望月(もちづき)というので、それを待っている様子なのでしょうか。

 なんだか可愛らしく思えてきました。



・十五夜の月(じゅうごやのつき)・満月(まんげつ)

 これも特に説明はいらなそうですね。そして来月は中秋の名月があります!

 今年は9月17日。

 太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことなので必ずしも満月というわけではないそうで、今年も満月が18日なので少しずれているみたいですね!


・立待月(たちまちづき)

 今か今かと立って待っている間に出る月で旧暦17日の月です。

 やや月の出が遅くなり始めるころです。


・居待月(いまちづき)

 「座って待っているうちに昇る月」で旧暦18日の月です。


・寝待月(ねまちづき)

 もう想像がついている方もいらっしゃるかと思います。

 19日目の月はさらに月の出がおそくなるため、寝て待ちましょうという感じですね!


・更待月(ふけまちづき)

 更に遅く夜が更けるころに昇ってきます。旧暦20日の月です。

 更けまで待ってようやく出てくるという意味です。


それにしても立って待って座って待って寝て待って…

どれだけ月が好きだったんでしょうか!?


この名前の多さは私が月に興味を持つきっかけの一つでした。


<月にまつわる神>

日本では江戸時代頃まで月の満ち欠けを利用した太陰暦を活用していました。

日本人は特に月が好きなのではないかと思います。


アマテラス、スサノオと共にイザナギの禊から生まれた三貴神のひとつに月を司る月読命(ツクヨミノミコト)があります。

日本神話にはほとんど登場しないため、あまり知られていないかもしれませんね。

イザナギによって生み出されたアマテラスの弟神であり、スサノオの兄神にあたります。


夜の国を支配し、農業・農耕の神様でもありました。

「月を読む」ことから「ツキを読む」占いの神様でもあるそうです。



<月を詠んだ和歌など>

月を詠んだ和歌はたくさんあります!そこからも古くから日本人は月が好きだったのだなと思います。


「秋風にたなびく雲の絶えまより もれ出づる月の影のさやけさ」


意味:秋風に吹かれて、長くたなびいている雲の切れ間からもれ出てくる月の光の、何と明るく澄んでいることか



「心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな」


意味:このつらく悲しい世を思いがけず、長く生きてしまったとしたら、いつか思い出されるに違いない。君と見上げた今夜のこの美しい月を。



他にも竹取物語もありますし、歌詞にも月はたくさん出てきますね。

かつて夏目漱石は、「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳したと言われています。




昔から農耕や漁業など、人々の生活は月の満ち欠けに大きく左右されていました。

それだけではなく、月見など、月を鑑賞する行事が数多く行われ、人々の暮らしに彩りを添えていました。


このように、日本人にとって月は単なる天体ではなく、自然の象徴、神々との繋がり、そして生活の一部として、深く根差した存在であったと思います。


ぜひ来月の中秋の名月には、色々な思いを馳せてお月見をしてみてはいかがでしょうか?


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