どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋 暁のスタッフです!
2023年7月23日 (日) ~ 2023年9月18日 (月)
夏季特別展「徳川家康―天下人への歩み―」の期間
徳川美術館での委託販売のお知らせです。
前回、人気だった玉鋼アクセサリーに新色を加えて販売いたします。
今回の特別展では、
「家康歿後に尾張徳川家へ贈られた駿府御分物(家康の遺産)を中心に、家康の人となりから軍事力・政治と学問・茶や香道といった芸能などに焦点を当て、家康像を紐解いていきます。」とのことです。
争いの時代に茶道はどのような役目を果たしていたのかが気になり、「戦国時代の武将と茶道」について調べてみました。
<戦国時代の武将が茶道にはまった理由>
1:社交や外交の場としての役割
武将たちは領地の安定化や政治的な立場の確立に努めており、社交や外交においても優位に立つ必要がありました。
茶道は社交の場として広く利用され、政治的な同盟や人脈形成に役立つことから、武将たちの間で重要なスキルとされました。
茶会や茶道の実践は、武将たちが互いに交流し、政治的な関係を構築する場となりました。
2:神道との関係
戦国時代の武将は、神道の影響を強く受けました。
茶道は元々禅宗の一環として発展しましたが武将たちは禅宗と密接な関係を持ち、茶道は禅宗の精神を体現するものとされました。
茶道は禅宗の精神を体現するものとされ、修行によって自己の心を鍛える手段として重要視されました。
3:心の鍛錬とリラックスの場としての役割
戦国時代の武将たちは、日々の厳しい戦乱や政治的な駆け引きにさらされていました。
茶道は戦闘的な環境である武の世から離れ、心の静寂と平穏を追求する機会を提供しました。
茶道の実践には集中力や礼儀作法、精神性の養成が求められ、武将たちはこれを通じて自己を鍛えると同時に、日常の緊張を解きほぐす場として茶道に魅了されたのかもしれません。
<茶道具の価値の変化>
先日本能寺の変について特集していたテレビ番組を見ていましたが、信長が「茶会に使用される茶道具」に特別な価値を与えたようです。
茶会に使用される茶道具の名品や銘物の文化的な価値に着目し、それらの品を財宝として取り扱うように構築しています。
戦さにおける褒賞として領地を与えることが難しくなって来た際に、価値を高めた茶道具を与え、それを持っていることがステータスになるような文化を作りました。
「領地よりも茶道具がほしい」とまで思わせてしまうのはすごいですね!
千利休は元々は素朴な茶道を継承していましたが、この信長の方針によって茶道具のもつ価値が変化したのです。
そして「本能寺の変」で信長が本能寺にいたのは、まさに茶会に出席するためでした。
本能寺の変によって信長は亡くなり、収集された茶道具の名器は、豊臣秀吉が引き継ぎ、その後は徳川家康とさまざまに引き継がれることとなりました。
<徳川家康と茶道>
徳川家康も茶道を好みしばしば参加していたことが知られています。
家康は茶道を通じて社交の場を形成し、政治的な同盟や人脈形成に活用したほか、精神的な側面にも関心を寄せていたと言われています。
また茶道は教養、豊かさ、格式などの象徴にもなり、統治と文化振興の一環として位置付けられ、茶道が江戸時代の日本社会においても重要な位置を占める一因となりました。
「武士茶道」という流派まであり、小さな茶室で質素な道具を用いて行う茶会に比べ、こちらは将軍や武士たちへのもてなしを想定しているため、広間の茶室に意匠を凝らし豪華な道具が用いられた流派だったようです。
政治的な意味だけでなく、家康は隠居してからも茶道を楽しんでいました。
晩年を過ごした駿河の駿府城では、美味しいお茶を飲むためお茶壺屋敷まで建てていたほどです。
なかでも家康が好んだのが、山間地で熟成されたお茶で、秋になると駿府城まで運ばせて、好みのお茶を楽しんでいたようです。
やはり、いつの時代にも人々のリラックスアイテムのようなものは必要だったのですね。
家康はお香も楽しんでいたようで、香木や香道具を2600点あまり収集していたそうです。
繊細なお香の香り。
海外の香水やフレグランスとは全く違う日本独自の香りの文化ですね。
このような昔の時代に思いを馳せて、夏季特別展「徳川家康―天下人への歩み―」へ訪れてみてはいかがでしょうか?
詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/planned/2023/0723/
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