どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋暁のスタッフです!
2022.5.28-7.18徳川美術館でも委託販売が決まりました!
この期間の展示は「名刀正宗と相模伝(さがみでん)」です。
【名刀正宗と相模伝(さがみでん)】
日本刀は時代によって移り変わってきました。
相州伝は平安時代末期から戦国時代までに作られた「古刀(ことう)」に当たるのですが、この時代には生産地域によって特徴があり、それぞれ「山城伝」「大和伝」「備前伝」「相州伝」「美濃伝」総称して「五箇伝(ごかでん)」と呼ばれています。
「相州伝」は鎌倉で活躍しました。
実は鎌倉幕府設立時はには著名な刀工がいなかったため北条時頼が刀鍛冶を招いて刀を作る技術を向上させようとした際、名工に師事したのが相州伝の祖で短刀の名手と評される新藤五国光(しんとうごくにみつ)だったそうです。
相州伝の名を最も広めたのが「正宗」(まさむね)」だと言われています。
「正宗」は「天下三作(てんがさんさく)」の一人に選定された名工です。
「相州伝」の特徴は「五箇伝(ごかでん)」の中でも最も難しいと言われている鍛法です。
それまでの作刀技術ではなかった硬軟の鋼を練り合わせて鍛える鍛法です。
非常に高い温度で焼入れをして急冷します。
それにより軽量でありながらも耐久力に優れており、見た目にも地肌、刃紋が美しい刀剣が出来ます。
姿は長寸で、浅い「中反り」があり身幅が広いのが特徴。
切先のカーブは緩やかで伸びて鋭さがあります。
日本刀は鎌倉時代には芸術性も兼ね備えるものへと移行してきていたんです。
「正宗」は優れた曲線美、研ぎ澄まされた切れ味の両方を兼ね備えていて日本刀の中でも特に優れた日本刀とされています。
現代でも日本刀は美術品として技術が受け継がれていて正宗から数えて二十四代目の子孫山村綱廣(やまむら・つなひろ)さんは現在も刀匠として「正宗工芸美術製作所」を営んでおられます。
この方のインタビュー記事を拝見しましたが、最初から刀匠になるおつもりではなく、デザイナーになりたかったみたいです。
しだいに日本刀の歴史や芸術性を感じて、時代を超えて残っていく日本刀の世界に入られたと。
しかしやはり、修行の道はそうとう厳しく、何度もやめようと思われたそうで、まず玉鋼に火が入りやすいようにする「炭切り」から難しかったとおっしゃっていました。
炭は色々な過程でその性質がわかったり熱した鉄の色で作業を見極めたり、まさに「職人さんの経験による勘」ですよね!
今のデジタルの世界って操作ひとつでやり直しができたり、途中保存が出来て、失敗しても元に戻せたりしますけど、この世界はそうはいかないですものね。
こんなに長い歴史がある技術、後世にも残していきたいですね。
この方が「正宗」の素晴らしいところは「実物よりも大きく見え、光り方がすごい所」とおっしゃっていました。
ぜひ実物を御覧ください。
徳川美術館のwebサイト
さて、伝統屋 暁の「ジャパンエキスポへの挑戦のクラウドファンディング」
なんとこの度ネクストゴールも達成することができました!
本当に応援してくださる皆様のおかげです。
ありがとうございます!
引き続き30日までよろしくおねがいします。
質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
dentoya.akatsuki@gmail.com
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このところの材料価格や輸送価格の急騰により、伝統屋 暁の商品の一部の価格を4月1日より値上げさせていただきました。
大変申し訳ありませんが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
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