どうも、伝統技術を愛してやまない伝統屋暁のスタッフです!
今回は「新商品のご紹介」です。
この度、京都の染め物職人さんが作った 鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)のグッズである 風呂敷をお取り扱いすることとなりました!
<鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)> みなさん、名前は聞いたことある!ぐらいでも大丈夫です!
どうかここで読むのをやめないでください! 私もわかっていませんので調べました!笑
京都市右京区の高山寺に伝わる「甲巻」「乙巻」「丙巻」「丁巻」の4巻からなる絵巻物で国宝に指定されています。 その全長は約44mにも及びますが、 いつ、何の目的で書かれたのかは、はっきりわかっていないとか。
実は米津玄師さんの「パプリカ」には鳥獣戯画バージョンがあるんです! 鳥獣戯画??という私のような方には作風をひと目でわかっていただけるかもしれません!
上記の動画にはカエルやウサギが出ていますが、
4巻にそれぞれ特徴があって登場するキャラクターも異なります。
「甲巻」(平安時代・12世紀)は、水遊びを楽しむ動物たちが描かれていて、有名なのは、蛙(かえる)と兎(うさぎ)の相撲などのシーン。 「乙巻」(平安時代・12世紀)は、前半は日本で見られる動物(馬や牛、鷹、鶏など)、 後半は、想像上の動物や海外の動物(犀(さい)や麒麟(きりん)、獏(ばく)など)が描かれています。 他の3巻に比べてシリアスな雰囲気。 「丙巻」(鎌倉時代・13世紀)は、前半が「人物戯画」、後半が「動物戯画」なのですが、 前半と後半でがらっと雰囲気が変わるそう。 「丁巻」(鎌倉時代・13世紀)は人物がメイン。 他の3巻よりラフに描かれていて滑稽な表情などが「戯画」と呼ばれるのがよくわかる感じです。
そしてこの鳥獣戯画が伝えられた<高山寺>は、 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町(とがのおちょう)にある寺院で、 境内が国の史跡に指定されており、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。 数多くの文化財を所蔵していて、大部分は東京および京都の国立博物館に寄託されているそうです。 鳥獣戯画は、その中の一つなんですね。
「鳥獣戯画展」も東京博物館で開催されています。
鳥獣戯画は作者もはっきりとはわかっていませんが、 擬人化された猿や兎や蛙が競馬の神事をする絵が描かれていることから、 宮廷絵師が関与していたのでは?という説があり、複数人いたとされています。
デッサン力や墨の濃淡やカスレ具合に作者たちの画力を感じますね。 「国宝」と聞くと遠い存在のように感じますが、 実はユーモアあふれる展開や効果線の使い方から「漫画の原点」とも言われているんです。
そう思って見ると、だいぶ親しみを感じていただけるのではないでしょうか?
<新商品のご紹介> 今回、伝統屋 暁でお取り扱いするのは この鳥獣戯画の大風呂敷と小風呂敷です。 高山寺の落款(らっかん)入りです!
室町時代から伝わる印染(しるしぞめ)。 目印となるようにのぼりや風呂敷に家紋などをくっきりと染める技術です! 大と小4枚組の2サイズあります。
こちらよりご覧ください
コメント